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山内由華のブログです。モンテッソーリを中心に、子育てに関わる情報をお届けします♪ 子育てに笑顔が増えますように♡ ここたすのイベントもご紹介!

もう一回!もう一回!の正体。

こんにちは😊

本日もブログをお読み頂きありがとうございます。

やまうちゆかです。

 

先週の0-3歳クラス。

ご都合により、欠席のお友達がいたので、

1歳のお子様と、そのお父様、

お一組での時間になりました。

 

いつも忙しそうに動いているお子さんですが

全く動かず。。

いつもと違ってお父さんと一緒に来たからかな?

と思いつつ、お話を伺っていたら

前日まで家族旅行をしていたとのこと。

 

というわけで、

いつも好きで遊んでいるものなどを

持って来たりしながら

様子を見ていたのですが、、、

 

結局このお道具で

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ほぼ1時間!!!

 

ハンマーと、ぽんぽんと、くつべら。

 

飽きてしまってるならば

他のお道具も勧めようかなと思いましたが、

 

彼の表情を見ると、

なんだか難しい顔をして

一生懸命に

 

トンカチを観察したり

トンカチの叩く表面についている

フエルトの感触を何度も何度も確かめたり

トンカチでぽんぽんを集めたり

ぽんぽんを掴んで

指でむにゅっと飛ばしたり

くつべらにぽんぽんを乗せて転がしたり

くつべらでぽんぽんをすくってみたり

くつべらを色んな穴に通してみたり。。。

 

本当に本当に真剣に

関わっている姿がありました。

 

単に「トンカチとぽんぽんとくつべらで

遊んでいる」と言ってしまえば

それだけなのですが、

 

よーくみてみると

いろんな成長の要素が

含まれているんです。

 

お父さんに、

その辺りのことをお伝えしながら

じっくり関わった1時間。

 

私もお子さんから

たくさん勉強させてもらいました😌

 

帰るとき、靴を履く前に

 

「ふぅーーー!」と大きく息を吐き

「やりきったー!」

と言わんばかりの満面の笑み。

 

あの笑顔、忘れられないなぁ。

 

 

 

 

さてさて。

今回のお教室の様子や

前回のハサミの記事にあるような

(前回の記事はこちら↓

https://cocotasu.hatenablog.com/entry/2019/09/19/131506

「もう一回!もう一回!」

という子どもの様子について 、

認知的な側面から

今日は、少しお伝えします。

 

人間が知識を確実に「自分のものにする」過程には、

次の3つの段階があります。

 

「感覚」で促える→「知性」が働く→
「理性」が働く


順を追ってみてみましょう。

 

第一段階は「ワアーー」と驚くというような

「経験」をすることです。

すると、驚いたことに対して、

「どうなっているのだろう?」

という問いを抱きます。


第二段階は、その問いを解決するために

「知性」が働き始めます。
驚いた対象を、分析したり、比較したりして

調べるのがこれです。

また、モンテッソー教育においては

大人の提示も、これに当たりますね。

こうして、自分の経験や周りから見せてもらうことで

対象を理解すると、「なるほど!」に繋がります。
でも、特に子どもは、

これだけですっと理解できるほど、

経験がないため、不確かなままなんです。

「本当だろうか?」と、

確かめなければ気がすまないんですね。

そこで次の段階へ。


第三段階は、確かめるために

「理性」が働き始め、繰り返しやってみるのです。

 そして、「やっぱり!」と納得したり、

これは正しいとか正しくないとかを、判断します。

 

この3つの段階、

つまり、最初に感覚で経験し、

次に知性で理解し、

最後に理性で判断して得られた知識は

完全に自分のものになるのです。


ちなみに。この3つの段階に整理して説明する

論理は、ロナガンという哲学者によるもの。


モンテッソーリ

子供が確実に知識や技術を

「自分のもの」にしていく過程に、

これと同じ道筋を見ていました。


子供が繰り返し、繰り返し、

同じことをやっているときには無意識の内に、

これらの3つの段階を踏みしめているのです。


全てのはじまりは

「ワアー、きれい」「ワー、やってみたい」

という感覚からくる経験から。

 

それを忘れずにいたいですよね。