大切なものを大切に。 ♡ここたす♡ 

山内由華のブログです。モンテッソーリを中心に、子育てに関わる情報をお届けします♪ 子育てに笑顔が増えますように♡ ここたすのイベントもご紹介!

祖母とのお別れ

こんにちは!

 

今日もブログにお越しいただき

ありがとうございます。

 

私事ですが、

1月17日金曜日、私の大好きだった

祖母がこの世を去りました。

91歳、老衰でした。

特に病気もせず、痛みも訴えず、

苦しそうな呼吸もせず、

穏やか最期って、

こういうことなんだって

最期の時まで

祖母の生き様を見せてもらった

気がしています。

 

その様なことで、

先週は、イベントを延期していただいたり

お教室を急遽お休みにさせていただき

大変ご迷惑をおかけしたのですが、

 

皆様の優しさのおかげで

大切な祖母との時間を

ゆっくりと過ごさせていただくことが

できました。

 

この場をお借りして

そのお気持ちに感謝いたします。

本当に本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

少しだけ

祖母の話をさせてくださいね。

 

家で着物を縫う仕事をしていた祖母は、

まだ小さかったころ、

着物を縫うお師匠さんのところに

通っていました。

 

戦時中のある日。

お師匠さんのところから

帰ってくると

爆弾で家がとばされていました。

家族もみなとばされ

戦地へ赴いていた兄も戦死し、

祖母は一人とりのこされました。

 

それからというもの、祖母は

空襲警報が鳴っても

全く逃げようともしなかったし

怖くもなかったそうです。

それは、

いつでも死ぬ覚悟があったから。

 

なぜ自分だけ残されたのかー

 

今の私には

全く想像も出来ないほどの

それはそれは深い悲しみが

あったに違いないと思います。

 

親戚の家にお世話になり、

やがて結婚し、婿を迎え、

新しい自分の家族を作った祖母。

 

祖母には母がいなかったから

わからないこともたくさんあって

子供を育てるのが大変だったと

話していました。

だからこそ、自分の子供には

躾に厳しくしていたんだと。

 

でも、親戚の子や、孫の私には

それはそれは優しくて

 

私は嫁に出るまで

ずっと一緒に住んでいたから

本当にたくさんのことを教えてもらったし

いつもお手本でいてくれました。

 

そして祖母は

隣のアパートに住んでた子供に

お夕飯を食べさせてあげてたことも

あったくらい、面倒見がよくて。

 

お針仕事もしていたから、

祖母に着物を縫ってもらいに

色んなおばあさん達が来て。

縁側や玄関で

おばあさん達と

たくさんおしゃべりしていたなぁ。

私もその仲間に入れてもらったりして

かわいがってもらいました。

 

話したことを口外したりなんて

絶対しない人で、

みんな祖母のことを慕ってくれていました。

民生委員のお仕事も

随分と長くやっていたな。

 

私が結婚したときも

反対されるかと思ったけど

いっぱい喜んでくれて、

ひ孫ともたくさん遊んでくれました。

 

最後にお世話になった施設の方々にも

慕っていただいた様で

本当に凄い人だなぁと

思います。

 

優しくて、穏やかで、

ニコニコしていて、

本当に芯が強く、我慢強く、

欲がなく、

不平不満も言わない人

人に迷惑なんて絶対にかけない人

争いが大嫌いな人

 

そしてきっと、その人生の覚悟全ては

あの爆弾が家に落ちた日が

きっかけだったんだと思います。

 

強さで蓋をした中には 

たくさんの悲しみが確かにあった。

でも、悲しみが深く深くあったからこそ

強く、そして誰より優しかったんだと

思っています。

 

そんな祖母とのお別れは

覚悟していたし、

色々と後悔しないようにしてきたけれど、

やっぱり

やっぱり

寂しい

 

幼い頃

畑仕事をしていた祖父母の隣で

キャベツについた青虫や

ミミズや蟻地獄を探したり

 

縁側で一緒に

エンドウやインゲンのスジをとったり

 

お針仕事をしてる祖母を見ながら

宿題したり、制作したり、人形遊びしたり

 

夏祭りで

最初から最後まで祖母と一緒に

盆踊りしたり

 

一緒の布団にもぐって

たくさんの昔話を聞いたり

 

兄弟姉妹のいなかった私にとって

祖母の存在は大きくて

本当に本当にたくさんの

思い出があるし、 

間違いなく私の人格を

作ってくれた人で、

ありのままの私を

ずっと見守ってくれていた人だから。

 

 

祖母の心臓がとまったあと、

本当に本当に静かに最後の呼吸をし

その時、我が家の末っ子が

隣にいたんだけれど

 

その遊び声、聞こえたかな。

届いたかな。

おばあちゃんが一生懸命につないだ

小さく愛すべき命は

今ここに

輝いています。

 

私は、

おばあちゃんの様には

生きられないけれど、

 

おばあちゃんをお手本にして

 

この命と

かけがえのない小さな命を

まるっと受け止めながら

 

私らしく

私が叶えたい世界を

私のペースで

作っていきたいと思うよ。

 

どうか見守っていてね。

 

本当に本当に

ありがとう。

ありがとう。

 

ありがとう。

 

 

向こうの世界で、

仲良しのおばあさん達や、

何よりも

大切な家族のみんなに

会えますように。